Expired hand warmers from Japan and how we can prepare for a disaster or an emergency
今日もすごい吹雪。家から出れる状態ではないので、ふと思い出して我が家の防災グッズのチェックをしました。震災後、仙台の両親からとにかく備えだけはしっかりしておくようにと強く言われ、万が一に備えて必要なものをプラスチック製のストレージボックスに入れておいたものです。幸い、これまで使う必要がなかったのでずっと開けていませんでしたが、この機会に数年振りの棚卸し。中に入っていたものは以下の通り。
・手動式懐中電灯(電池式のものは普段冷蔵庫の上に常備しています)
・ポータブルラジオと乾電池
・手袋(軍手がなかった為)
・ゴム手袋(医療用の手にぴったりフィットするタイプ)
・カセットコンロ(イワタニ製)
・カセットガス
・ハンドサニタイザー
・マスク(大人用)
・のど飴(完全に賞味期限切れでアウト 涙)
・耳栓
・綿棒
・爪切り
・ミニ救急セット(絆創膏、包帯、消毒用アルコールなど)
・キャンプ用トイレットペーパー(とてもコンパクトで省スペース)
・娘の夜用おむつ
・娘用の絵本、おもちゃやぬいぐるみ(どれも小さいサイズのもの)
・生理用品
・ホッカイロ
・靴下(厚手のもの)
・使い捨ての下着(出産時に病院でもらったもの)
・サバイバルシート(銀色のコンパクトに折れるもの)
・歯ブラシ(大人用)
・くしと髪の毛用のゴム
・メモ帳と鉛筆、色鉛筆(自分のメモと子供用)
・丈夫なゴミ袋(物を運ぶ用だけでなく、段ボール箱に入れて給水バケツ代わりにすることが可)
・パスポートなど重要書類のコピー(ジップロックにまとめて入れておく)
これらは当時、仙台の両親や友達から教えられたこと、また自分でインターネットで調べたリストを参考にして考えたアイテムでした。寒冷地に住み、赤ちゃんを持つ母として停電やガスが止まった時(我が家はガス暖房)の防寒対策と火事などになった場合を想定しています。娘が5歳になった今、どんなアイテムが必要かもう一度考え直す必要がありますね。思い出の写真や重要なデータをドライブに保存して防災グッズと一緒に保管しておくことや、万が一親に何かがあった場合、子供が少しでも安心できるような手紙、メッセージなども準備されている方がいらっしゃるようなので、サバイバルのための必需品だけでなく「自分と家族にとって必要なもの」は何か考えてみたいと思いました。
冬は-15Cになることも頻繁にある地域に住んでいるので、貼るタイプと普通のホッカイロを2種類見つけて嬉しくなりました。バス停での待ち時間や地下鉄の駅まで歩く間にとても重宝します。ただ、有効期限を見てびっくり、なんと2011年6月!有効期限が過ぎたホッカイロは安全に使えるのか調べてみたところ、
「未開封のままの状態で保管されていれば暖かくなる」
「目安として提示されている持続時間より短くなる場合あり」
「シール付きの貼るタイプは粘着面が弱くなっていることがあるが、基本的には使える」
・・・とのことだったので試しにそれぞれ開けてみると、普通よりは少し時間がかかった気がしますが、ちゃんと暖かくなってくれて感動!ただ、貼るタイプのホッカイロは暖まっても温度がそれ程高くならず、さらに持続時間がとても短かったです。このまま使わないでいると、無駄になってしまうので外出ができるようになり次第、早速このカイロは使っていこうと思います。最近はこちらでもホッカイロが手に入りますが、日本のものに比べて持続時間がイマイチだと思うのは気のせいかな。
今住んでいる街は地震の心配がないとは言え、これまで何度か、数日間水道水が飲めなくなったり、復興の見通しがわからない状態で停電になるという経験することがありました。水道水が飲めなかった理由は管轄の浄水場のフィルターが故障した為で、沸騰させれば飲める程度の汚染だったにも関わらず、ハリウッド映画さながらのちょっとしたパニック状態で、スーパーマーケットが騒然となり、争うようにミネラルウォーターや炭酸飲料を買いだめしている人たちにびっくりしました。どこのお店も飲み物(液体類は全て)が完売状態で空っぽの棚ばかり。東日本大震災の際に、海外メディアでも何度も報道された日本でのみなさんの行動が改めてすごいことなんだと考えさせられた出来事でした。また、ここ数週間、大雪や吹雪が続いていますが、気軽に外出できないこういった時にも非常食として便利なものはある程度ストックがあるといいなと感じています。
カセットコンロのガスの有効期限も気になりましたが、イワタニのサイトのFAQページによると「保管状況によって状態が異なるため一概には申し上げられませんが、目安としては缶が錆びたりしていなければ、製造より6~7年はご使用可能です。」とのことだったので、我が家のガスはまだ大丈夫そうです。米国の場合、このような小さいコンロではなく、バーベキュー用のグリルを持っている家庭が多くそれでも良いのですが、そうなると実際使えるのは屋外/ベランダになってくることから、個人的には室内で使えるコンロがいいと思います(寒冷地では特に!)。
日本に限らずどこに住んでいても、いつ何が起こるかわかりません。万が一に備えて今しておけることはたくさんあるはずなのに、日々の忙しさを言い訳に手を付けていないことは多々あります。こちらでは、妊娠・出産のタイミングで遺言書(英語ではWill)を作成・更新するべきという考えが日本よりも一般的です。これは財産分与に限らず、万が一の時に、我が子を誰に託し、どのように育てて欲しいか明記しておく必要があるからです。私自身、自分の身に何かがあった場合、どういった経由で日本へ連絡がいくか複数のパターンを想定し、東京から引っ越した際に連絡網的なものを作っていましたが、当時と住む場所も職場も違う今となってはそのリストも更新しなくてはいけません。遺言書に関しても娘のためにしっかりしておかないと。
海外在住の場合、連絡網にしろ遺言書の内容にしろ、現地語のみOKの人、日本語のみOKの人、バイリンガルの人などが、どこからどういう経由で連絡し合えるか・・・ということは重要だと思います。大使館や領事館に「在留届」を提出しておくことも必須です。この届けがないと、緊急時に大使館や総領事館が安否確認する対象にならないからです。「結局必要なかったね」と後から言えるのが一番ですが、最悪の事態を想定して備えておくことは本当に大切ですね。
Facebookでたまたま今日見かけたこのビデオ。涙が溢れるけれど、本当に大切な事、守りたいこととは何かまた考えさせてくれました。皆さんも今度と言わず、ぜひできるところから万が一の備えをしていきましょう。
無印良品のサイトに、「家族で決めておく連絡のルール」というテンプレートを見つけました。災害用伝言ダイヤル(171)や災害用伝言板アプリの使い方なども掲載されていますので、日本にお住まいの方はこちらをプリントアウトして避難場所や連絡網など家族で話し合うきっかけを作ってみてはいかがでしょうか。
(追記)これを読んだ東京在住のNちゃんが、大阪本社アウトドア専門ショップのモンベル(mont・bell)のエマージェンシー用品をお店でみかけて、とてもしっかりしていたよと教えてくれました。2011年の記事になりますが、こちらに詳細を説明しているページがありましたので興味のある方はぜひ。